卵子凍結とは
卵子凍結とは、現時点では妊娠を希望していないが将来的に子どもを考えている方が、若い時期の卵子を採取・凍結して保存する方法です。年齢とともに卵子の質と数は低下するため、良い状態の卵子をあらかじめ凍結しておくことで、将来の妊娠の可能性を広げます。
採取した卵子は、身原病院のラボで厳重に管理・保管します。将来ご自身のタイミングで融解し、体外受精に使用することができます。凍結方法にはガラス化凍結法(Vitrification)を採用しており、高い生存率での融解が期待できます。
京都で卵子凍結を検討している方にとって、交通アクセスの良さも大切なポイントです。当院は阪急京都線・嵐山線「桂駅」東口から徒歩約1分。排卵誘発の通院(複数回)や採卵当日も、お仕事帰りや休日にご来院いただけます。
卵子凍結の対象者
以下のような方に卵子凍結をお勧めしています。自分に当てはまると感じたら、まずはご相談ください。
- 仕事やキャリアの都合で、今すぐ妊娠を考えていない方
- パートナーがいない・まだ結婚を考えていないが、将来の選択肢を残したい方
- AMH検査で卵巣機能の低下が指摘された方
- 家族性の早発閉経リスクなど、早めの妊孕性温存を希望される方
- がん治療(化学療法・放射線療法・卵巣摘出術)前に卵子を保存したい方(医学的卵子凍結)
- 結婚前にブライダルチェックを受け、卵巣機能が気になった方
適切な年齢とAMHとの関係
卵子凍結は35歳未満での実施が推奨されています。年齢が上がるにつれて卵子の質・量が低下し、採卵できる成熟卵子の数が減少するためです。
凍結年齢の目安
備えたい凍結数の目安
卵巣予備能の指標
特に重要なのがAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査です。AMH値は卵巣に残っている卵子の量の目安となるホルモンで、血液検査1回で測定できます。AMH値が低い場合は採卵できる卵子数が少ない可能性があるため、早めの凍結計画が必要です。同じ年齢でもAMH値には大きな個人差があるため、まずは検査を受けることをお勧めします。
年齢別の卵子凍結における注意点
| 年齢 | 卵子の状態 | 推奨事項 |
|---|---|---|
| 30歳未満 | 質・量ともに比較的良好 | AMH確認後、余裕をもって計画できる |
| 30〜34歳 | 質・量ともにまだ十分な時期 | 早めの検討をお勧め。採卵回数を増やす場合あり |
| 35〜37歳 | 質・量の低下が顕著になり始める | できるだけ早く相談・採卵を開始する |
| 38歳以上 | 妊娠率の著しい低下 | 凍結効果が限定的になる場合も。医師と十分相談 |
手順・スケジュール(排卵誘発から採卵・凍結まで)
初診・検査・カウンセリング
医師がAMH検査・ホルモン検査・超音波検査などを行い、卵巣予備能を評価します。採卵計画・費用・スケジュールについて詳しくご説明します。
排卵誘発(生理開始から約2〜3週間)
生理開始に合わせて、複数の卵子を育てるための排卵誘発剤(注射・内服薬)を使用します。通院回数は3〜5回程度(超音波で卵胞の育ちを確認)。多忙な方でも通いやすいよう診察時間を調整します。
採卵(日帰り処置・約15分)
静脈麻酔(うとうとした状態)で行うため、術中の痛みはほとんどありません。処置は15分程度で終了し、休憩後に帰宅できます。翌日から通常の生活に戻れる方がほとんどです。
凍結・保管(身原病院ラボ)
採卵した卵子をその日のうちにガラス化凍結処理し、身原病院の専門ラボで液体窒素タンクに保管します。毎年保管更新の手続きが必要です。
融解・体外受精(希望のタイミングで)
妊娠を希望するタイミングで凍結卵子を融解し、体外受精・胚移植へと進みます。身原病院グループで一貫して対応するため、新しいクリニックに改めてかかり直す必要はありません。
成功率について
卵子凍結後の妊娠率は、採卵時の年齢・卵子の質・凍結数によって大きく異なります。凍結卵子で妊娠が保証されるわけではありませんが、若い時期に良質な卵子を十分な数凍結することで将来の妊娠可能性を高めることができます。
| 採卵時年齢 | 融解後の卵子生存率 | 凍結卵子1個あたりの出生率の目安 |
|---|---|---|
| 30歳未満 | 約80〜95% | 約5〜7% |
| 30〜34歳 | 約80〜90% | 約3〜5% |
| 35〜37歳 | 約75〜85% | 約2〜4% |
| 38歳以上 | 約70〜80% | 約1〜2% |
※上記は海外の報告を含む統計的な目安です。個人差があります。凍結数が多いほど妊娠の可能性が高まります。詳細は診察時にご説明します。
費用の目安
卵子凍結は自費診療(保険適用外)です。以下は費用の目安です。使用する薬剤や採卵数によって変動します。詳細は初診カウンセリングにてご説明します。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 初診・各種検査(AMH・ホルモン・超音波) | ¥20,000〜¥30,000 程度 |
| 排卵誘発剤(注射・内服) | ¥30,000〜¥80,000 程度 |
| 採卵処置・麻酔・凍結費用(1回) | ¥150,000〜¥250,000 程度 |
| 凍結保管料(年間) | ¥30,000〜¥50,000 程度 |
※上記は目安です。実際の費用は診察時にお見積もりします。京都府・京都市の妊孕性温存助成(がん治療目的)については、対象条件をご確認ください。
※詳細な費用は費用・保険適用ページもご覧ください。
京都市・京都府の妊孕性温存療法助成について
がん等の疾病治療前に行う「医学的卵子凍結」は、京都府・京都市の妊孕性温存療法助成金の対象となる場合があります。将来の妊娠の可能性を守るための制度です。対象者・申請方法の詳細は初診時にご案内します。社会的卵子凍結(疾病以外の目的)は助成対象外(自費)です。
ブライダルチェックとの組み合わせ
結婚前・パートナーができたばかりの方には、ブライダルチェック(AMH検査・ホルモン検査・超音波検査など)と卵子凍結を組み合わせることをお勧めしています。まずブライダルチェックで卵巣の現在の状態を把握し、AMH値が低いなど気になる結果が出た場合は早めに卵子凍結を検討する流れが理想的です。
まずはAMH検査(卵巣予備能検査)から
卵子凍結を検討されている方には、まずAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査をおすすめしています。現在の卵巣機能を数値で確認することで、採卵のタイミングや凍結計画を一緒に立てることができます。血液検査1回で測定でき、月経周期に関わらずいつでも受けられます。
当院が選ばれる理由
身原病院グループの高度な凍結・保管技術
採卵した卵子は、グループ本院である身原病院の専門ラボで管理します。豊富な経験を持つ培養士チームが、ガラス化凍結法(Vitrification)を用いて高い生存率での凍結・融解を実現します。大切な卵子を確かな技術で守ります。
凍結から体外受精まで、グループ一貫サポート
将来、凍結卵子を使用する際も身原病院グループ内でスムーズに対応できます。不妊治療専門のスタッフが継続してサポートするため、初めての方も安心してお任せいただけます。
京都・桂駅すぐ。仕事帰りに通いやすいアクセス
阪急桂駅東口から徒歩約1分、京都市西京区桂に位置する当院は、京都市内はもちろん向日市・長岡京市からもアクセス良好。通院中の排卵誘発チェックや採卵前後の診察も、お仕事帰りに無理なく受診いただけます。平日夜間(19時まで)の診療にも対応しています。
相談しやすい、個別カウンセリング
「まだ迷っている」「費用がいくらかかるか不安」そんな段階でも構いません。医師がお一人おひとりの状況に合わせて丁寧にご説明します。初診では採卵計画を無理に進めることはありません。
よくある質問
卵子凍結は何歳まで受けられますか?
一般的に35歳未満の方に推奨しています。年齢とともに卵巣機能が低下し、採卵できる卵子の数・質が低下するため、早めのご相談をおすすめします。まずはAMH検査で卵巣予備能を確認してみましょう。
卵子はいつまで保管できますか?
液体窒素を使ったガラス化凍結法により、理論上は長期保存が可能です。当院では一定期間(詳細は初診時にご案内)ごとに更新手続きが必要です。保管中の卵子の状態は専門スタッフが管理します。
凍結した卵子で必ず妊娠できますか?
残念ながら、凍結卵子を使用した場合でも妊娠が保証されるわけではありません。妊娠率は採卵時の年齢・卵子の質・凍結数に大きく依存します。35歳未満で良質な卵子を十分な数(目安10〜15個以上)凍結することで、将来の妊娠可能性を高めることができます。
採卵は痛みがありますか?仕事は休まないといけませんか?
採卵当日は静脈麻酔(うとうとした状態)で行うため、術中の痛みはほとんどありません。処置時間は15分程度で、休憩後に帰宅できます。翌日から通常の生活・お仕事に復帰される方がほとんどですが、念のため採卵翌日は無理のないスケジュールをおすすめします。
保険は適用されますか?助成制度はありますか?
将来の妊娠に備える「社会的卵子凍結」は原則として自費診療(保険適用外)です。ただし、がんなど疾病治療前の妊孕性温存を目的とした場合は、京都府・京都市の妊孕性温存療法助成金が利用できる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
採卵から凍結保管まで、どのくらいの期間・通院回数がかかりますか?
生理開始から採卵まで約2〜3週間かかります。その間の通院は超音波チェックを中心に数回(3〜5回程度)です。採卵当日に凍結処理を行い、そのまま身原病院のラボで保管します。全体のスケジュールは初診カウンセリングで丁寧にご説明します。
ブライダルチェックと卵子凍結は一緒にできますか?
はい、ブライダルチェック(AMH検査・ホルモン検査・超音波検査など)の結果をもとに卵子凍結の必要性・タイミングをご相談いただけます。まずはブライダルチェックで卵巣の状態を確認することをお勧めします。詳しくはブライダルチェックのページをご覧ください。
卵子凍結の後、体外受精する際はどこで行いますか?
凍結卵子の融解・体外受精・胚移植は身原病院グループで一貫して対応します。将来別のクリニックに改めてかかり直す必要はなく、継続したサポートを受けていただけます。
京都で卵子凍結ができるクリニックはどこですか?
桂駅前 Mihara Clinicは、京都市西京区・阪急桂駅徒歩1分に位置する不妊治療専門クリニックです。身原病院グループのラボと連携した卵子凍結(採卵・凍結・保管・融解)を行っています。京都・向日市・長岡京方面からのアクセスに優れています。
卵子凍結は未婚でも受けられますか?
はい、未婚の方でも卵子凍結(社会的卵子凍結)を受けていただけます。将来のパートナーが決まった時点で、凍結卵子を使った体外受精が可能です。婚姻状況にかかわらず、将来の妊娠の可能性を残したい方のご相談を承っています。
卵子凍結と胚凍結(受精卵凍結)はどちらがよいですか?
パートナーがいる場合は「胚凍結(受精卵凍結)」の方が妊娠率は高いとされています。ただし、現在パートナーがいない方、まだ結婚を考えていない方には「卵子凍結」が適しています。将来のライフプランに合わせてご相談ください。医師が個別の状況に応じて丁寧にご説明します。
