最終更新日:2026年5月27日
- 899件AIH年間実施件数
(2025年実績) - 5〜15%1周期あたりの
妊娠率の目安 - 5,000円〜保険適用3割負担
1回あたりの費用目安
人工授精(AIH)とは
人工授精(AIH:Artificial Insemination with Husband's semen)は、精液から精子を取り出して洗浄・濃縮し、細いカテーテルを使って子宮内に直接注入する治療法です。精子が卵管まで到達しやすくなるため、自然妊娠と比べて受精の可能性を高めることができます。
タイミング法の次のステップとして位置づけられており、身体への負担が比較的少なく、処置自体は2〜5分程度で終了します。麻酔も不要で、当日そのまま日常生活にお戻りいただけます。
人工授精が「人工」と呼ばれる理由
「人工」という言葉から大がかりな処置をイメージされる方もいますが、精子の注入経路を人工的にするだけで、受精そのものは体内で自然に起こります。体外受精(IVF)とは異なり、卵子の採取は行いません。
AIHがおすすめの方(適応条件)
以下に当てはまる方は、人工授精が有効な選択肢となります。初診でご相談いただければ、専門医が最適な治療ステップをご提案します。
- タイミング法を6周期以上行っても妊娠しなかった方
- 精子数・運動率が軽度低下している軽度男性因子不妊の方
- 子宮頸管粘液が少なく、精子が子宮に入りにくい方
- 原因不明不妊(検査では異常が見つからない)の方
- 性交障害(タイミングを合わせることが難しい)のある方
- 排卵誘発剤を使ってもタイミング法で結果が出なかった方
※卵管が両側閉塞している場合、または重度の男性因子不妊の場合は体外受精が適応となります。超音波検査・精液検査で判断します。
初めての方へ(検査・治療の流れ)>治療の流れ(ステップバイステップ)
生理周期に合わせて以下のステップで進めます。受診回数は周期ごとに2〜3回が目安です。
卵胞モニタリング(生理3日目頃)
超音波検査で卵胞の発育状態を確認します。必要に応じて排卵誘発剤を処方し、卵胞を適切に育てます。
排卵日の予測
卵胞が18〜20mmになった時点で、排卵の時期を予測します。必要に応じてhCG注射で排卵を誘発することがあります。
精液の採取
排卵日当日または前日に精液を採取していただきます。採取は自宅またはクリニックの採精室で行えます。
精子の洗浄・濃縮処理
採取した精液から運動精子を選別・濃縮します。この処理により精子が卵子に届く確率が高まります。
子宮内注入(AIH処置)
細いカテーテルで精子を子宮内に注入します。処置時間は2〜5分程度で、ほとんどの方は軽い違和感のみです。麻酔は不要で、処置後すぐにお帰りいただけます。
黄体補充(必要に応じて)
着床をサポートするため、黄体ホルモンを補充することがあります。内服薬または膣剤で対応します。
妊娠判定(処置から約2週間後)
尿中または血中のhCG値を測定して妊娠判定を行います。判定が陰性だった場合は次の周期に向けて治療を続けます。
費用(保険適用・3割負担)
2022年4月の診療報酬改定により、人工授精は保険適用となりました。43歳未満の方は子ども1人につき6回まで保険でお受けいただけます。
| 内容 | 保険適用(3割負担)の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 人工授精(AIH)基本費用 | 約5,000〜10,000円 | 精子洗浄・注入を含む |
| 超音波検査(モニタリング) | 数百〜1,000円程度/回 | 周期中に複数回実施 |
| 排卵誘発剤(内服) | 数百〜2,000円程度 | 使用しない場合あり |
| hCG注射(排卵誘発) | 1,000〜3,000円程度 | 必要に応じて実施 |
| 黄体補充(膣剤・内服) | 1,000〜3,000円程度 | 必要に応じて実施 |
| 1周期の合計目安 | 約5,000〜20,000円 | 検査・薬剤により変動 |
※上記は保険適用3割負担の目安です。個人の状態・検査内容により異なります。詳細はお気軽にお問い合わせください。
高額療養費制度も活用できます
1か月の医療費が所得に応じた自己負担限度額を超えた場合、超過分が払い戻される高額療養費制度を利用することで、さらに費用負担を軽減できます。複数周期にわたる場合や他の治療と重なる月は特に有効です。
成功率・妊娠率の目安
人工授精の妊娠率は年齢によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
| 年齢 | 1周期あたりの妊娠率 | 4〜6周期の累積妊娠率 |
|---|---|---|
| 30歳未満 | 10〜15% | 40〜50% |
| 30〜34歳 | 8〜12% | 30〜45% |
| 35〜39歳 | 5〜8% | 20〜35% |
| 40〜42歳 | 3〜5% | 10〜20% |
※上記は一般的な目安であり、個人の状態・卵巣機能・精液所見などにより異なります。当グループのデータに基づく参考値です。
何周期行えばよいですか?
一般的に4〜6周期行っても妊娠しない場合は、体外受精(IVF)へのステップアップを検討します。年齢が高い場合(特に38歳以上)は早めのステップアップをお勧めすることがあります。担当医が状況に応じて個別にご提案します。
他の治療法との比較
タイミング法・人工授精・体外受精の主な違いを比較しました。
| 比較ポイント | タイミング法 | 人工授精(AIH) | 体外受精(IVF) |
|---|---|---|---|
| 精子の経路 | 自然に子宮・卵管へ | 子宮内に直接注入 | 体外で卵子と受精 |
| 卵子の採取 | なし | なし | あり(採卵手術) |
| 処置の負担 | 低い | 低〜中 | 中〜高い |
| 1周期の費用目安 | 数千〜1万円程度 | 約5,000〜20,000円 | 約15〜30万円 |
| 1周期の妊娠率目安 | 3〜8% | 5〜15% | 20〜40% |
| 保険適用 | あり | あり(6回) | あり(回数制限あり) |
※費用・妊娠率はいずれも目安であり、年齢・状態・クリニックにより異なります。
担当医師のご紹介
桂駅前 Mihara Clinicでは、生殖医療専門医が初診から一貫してAIH治療を担当します。転院の方も含め、初診で治療方針まで丁寧にご説明します。
北宅 弘太郎
産婦人科専門医 / 日本生殖医学会認定 生殖医療専門医身原病院グループの不妊治療部門を率い、タイミング法から体外受精・顕微授精まで幅広く対応。「患者さんの状況に寄り添い、一緒に最善策を考える」をモットーに、丁寧な説明と個別対応を心がけています。
- 京都府立医科大学 卒業
- 日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
- 日本生殖医学会 生殖医療専門医
- 日本不妊学会 会員
患者様の声
「桂駅から徒歩2分なので、仕事帰りに気軽に通えました。先生が毎回同じ方で、状況をよく把握してくださっているのが安心でした。保険適用になってから費用の心配も減り、前向きに治療を続けられました。」
「大阪から阪急一本で来られるので通院が苦になりませんでした。AIHで結果が出なかったときも、先生が丁寧に次のステップを説明してくださり、落ち込まずに体外受精に進めました。」
※個人の感想です。治療の効果・結果は個人により異なります。掲載にあたりご本人の承諾を得ています。
京都市・国の不妊治療支援制度
保険適用の拡大に加え、各自治体でも不妊治療の助成制度が設けられています。
主な支援制度
高額療養費制度(国):1か月の医療費が自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。収入に応じた上限が設定されています。
京都市の不妊治療助成(※):保険適用外の治療を対象とした助成制度があります。最新の制度内容は京都市のホームページまたは担当窓口にてご確認ください。
※助成制度の内容・条件は変更になる場合があります。詳細は京都市または医療機関にご確認ください。
ご不明な点はお気軽にご相談ください
初診のご予約はこちらよくある質問(FAQ)
人工授精(AIH)とはどのような治療ですか?
精子を洗浄・濃縮して子宮内に直接注入する治療法です。自然妊娠より精子が卵子に届きやすくなります。処置時間は2〜5分で麻酔不要、当日帰宅可能です。受精そのものは体内で自然に起こります。体外受精とは異なり、卵子の採取は行いません。
人工授精の費用はいくらですか?
2022年4月より保険適用となり、3割負担で1回あたり約5,000〜20,000円が目安です。超音波検査・排卵誘発剤・黄体補充を含めた1周期の総額です。高額療養費制度と組み合わせることでさらに負担を軽減できます。詳細は費用ページをご覧ください。
何周期受ければよいですか?
一般的に4〜6周期が目安です。6周期以内で妊娠しない場合は体外受精へのステップアップを検討します。年齢や卵巣機能によっては早めのステップアップをお勧めすることもあります。担当医が状況に応じて個別にご提案します。
人工授精は痛いですか?
個人差はありますが、ほとんどの方は軽い違和感や圧迫感を感じる程度です。麻酔は不要で、処置後すぐに日常生活に戻れます。処置時間は2〜5分程度です。
タイミング法と人工授精の違いは何ですか?
タイミング法は排卵日前後の性交タイミングを指導する方法で、精子は自然に卵管へ移動します。人工授精は精子を洗浄・濃縮して直接子宮内に注入するため、精子が卵子に届く確率が高まります。軽度の男性因子不妊や子宮頸管粘液の問題がある場合はタイミング法より有効です。
人工授精と体外受精はどう違いますか?
人工授精は精子を子宮内に注入し体内で受精を待つ方法です。体外受精は採卵して体外で受精・培養した受精卵を子宮に戻す方法で、より高い妊娠率が期待できます。一般的に人工授精を数周期試みて妊娠しない場合に体外受精へのステップアップを検討します。
仕事をしながら通院できますか?
はい。桂駅前 Mihara Clinicは阪急桂駅西口から徒歩2分で、火曜・木曜は19時まで診療しています。1周期あたりの来院回数は2〜3回程度です。AIH当日は処置後すぐにお帰りいただけます。完全予約制で待ち時間も最小限です。
初めてでも受診できますか?紹介状は必要ですか?
紹介状がなくても初診を受けていただけます。他院での治療歴がある場合は、これまでの検査データをお持ちいただくとよりスムーズです。WEB予約またはお電話(075-394-3111)でご予約ください。
男性(夫)の来院は必要ですか?
精子の採取が必要なため、AIH当日は精液検体(自宅採取可)をお持ちいただくか、クリニックの採精室でご採取いただく必要があります。受診自体は女性おひとりで行っていただけます。
保険が使えるのは何歳までですか?
保険適用は43歳未満の方が対象で、子ども1人につき6回まで保険でお受けいただけます。43歳以上の方や回数制限を超えた場合は自費診療となります。詳細はお気軽にご相談ください。
京都市西京区・桂駅周辺で人工授精を受けられますか?
はい。桂駅前 Mihara Clinicは京都市西京区桂南巽町133にあり、阪急桂駅西口から徒歩2分です。年間899件の人工授精実績を持つ生殖医療専門医が対応します。京都市内はもちろん、大阪・高槻・嵐山方面からも阪急で通院可能です。
