前回のコラム(妊活中に避けるべきサプリメント)ではビタミンA・大豆イソフラボン・ハーブ系サプリの注意点をご紹介しました。今回は続編として、「美容・健康目的では問題ないけれど、妊活・妊娠中は注意が必要」なサプリメントをさらに詳しくご紹介します。
「美容・健康に良い」でも妊活中は要注意なサプリ
① コラーゲンサプリ
美肌目的で人気のコラーゲンサプリですが、妊娠中の安全性に関する十分なエビデンスはまだ確立されていません。コラーゲン自体は体内でアミノ酸に分解されるため多くの場合問題ないとされていますが、製品によってはビタミンA(レチノール)・ビタミンK2・ヒアルロン酸・海洋由来エキスなどが一緒に配合されていることがあります。成分表示をよく確認しましょう。
② プラセンタ(胎盤)エキス
プラセンタサプリは美容・更年期症状への効果で知られていますが、成長因子(IGF-1など)が多く含まれており、妊娠中・授乳中の安全性データが十分でありません。動物性(豚・馬)プラセンタの場合、感染リスクの観点からも妊娠中は避けることが推奨されます。
③ 高用量ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用・血行促進効果があり妊活中に摂る方も多いですが、高用量(1日800IU以上)の摂取は出血リスクを高める可能性があります。特に凝固系の薬(ワーファリン等)を服用中の方は注意が必要です。食品からの摂取(ナッツ・植物油・アボカド)で必要量をカバーすることが理想的です。
④ クレアチン
筋力トレーニング目的のクレアチンサプリは、妊娠中の胎児への影響が十分に研究されていません。筋肉量維持・運動パフォーマンス向上を目的に使用している方は、妊活開始時に一度中止を検討してください。
⑤ プロテイン(高用量)
プロテインパウダー自体は通常量では問題ありませんが、製品によっては人工甘味料・大豆プロテイン(イソフラボン含有)・クレアチン・カフェインが含まれていることがあります。特に大豆ベースのプロテインは前編でご紹介した大豆イソフラボンの問題と同様のリスクがあります。
⑥ カフェイン高含有サプリ・エナジードリンク
疲労回復・ダイエット目的のサプリやエナジードリンクには、高用量のカフェインが含まれているものがあります。WHO・厚生労働省ともに妊娠中のカフェイン摂取は1日200mg未満を推奨しており、カフェイン高含有サプリは妊活期から控えることをおすすめします。
サプリメントを選ぶ際のチェックリスト
- ✅ 妊娠中・授乳中の安全性が確認されているか
- ✅ ビタミンA(レチノール)含有量が上限以下か
- ✅ 大豆イソフラボンが過剰に含まれていないか
- ✅ ハーブ・植物エキスが含まれていないか(または妊娠中安全なものか)
- ✅ 複合成分サプリは全成分を確認しているか
- ✅ 担当医師に相談しているか
妊活中に安全に取り組める代替アプローチ
サプリメントに頼りすぎず、食事・生活習慣の改善が基本です。
- 葉酸:ブロッコリー・ほうれん草・枝豆・アスパラガスから。サプリ補充も可(400〜800μg/日)
- 鉄:赤身の肉・レバー・小松菜・ひじきから。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率UP
- 亜鉛:牡蠣・牛肉・アーモンド・カシューナッツから
- ビタミンD:魚・卵・きのこから、不足分をサプリで補充(1,000〜2,000IU/日の範囲で)
まとめ
「健康に良い」「人気のサプリ」でも、妊活・妊娠中は慎重に選ぶ必要があります。現在服用中のサプリメントや薬があれば、初診時に必ずお知らせください。お一人おひとりの状況に合わせてアドバイスします。
