プライバシーへの配慮について
受診の事実・診療内容は患者さまのご同意なく第三者にお伝えすることはありません。ご家族・勤務先等への通知は一切行いません。安心してご来院ください。
人工妊娠中絶とは
人工妊娠中絶とは、母体保護法(第14条)に基づき、妊娠継続または分娩が身体的・経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのある場合に、指定医師が行う手術です。日本では妊娠22週未満(21週6日まで)に限り実施可能です。
妊娠週数によって「初期中絶(12週未満)」と「中期中絶(12〜21週)」に分かれ、手術方法・費用・身体への負担が大きく異なります。できるだけ早期にご相談いただくことが大切です。
手術が受けられる期間
当院では初期中絶(妊娠11週6日まで)に対応しています。なお、妊娠12週以降の中期中絶は当院では対応しておりません。週数が進むほど身体への負担が大きくなりますので、妊娠の可能性に気づいた際はできるだけ早めにご相談ください。
| 種類 | 妊娠週数 | 手術方法 | 通院 |
|---|---|---|---|
| 初期中絶 | 妊娠7週〜11週6日 | 吸引法(MVA法 / EVA法) | 日帰り |
※妊娠週数は最終月経初日から計算します。正確な週数は超音波検査で確認します。
※胎嚢が確認できていない場合(おおむね6週未満)は、週数の確認を待ってから手術日程を決定します。
※手術の安全性・母体への負担を考慮し、妊娠7週〜9週頃での手術が推奨されます。
手術方法について
吸引法(MVA法・EVA法)
当院では、WHO(世界保健機関)が推奨し国際的に広く用いられている「真空吸引法」を採用しています。子宮口を拡張後、細いチューブを使って子宮内容物を吸引する方法です。処置時間は10〜15分程度です。
- MVA法(手動真空吸引法) — プラスチック製の器具を使用。金属製器具を使用しないため子宮への物理的負担が少ない方法です
- EVA法(電動真空吸引法) — 電動ポンプを用いた吸引法。週数や状態に応じて使い分けます
手術は静脈麻酔下で行います。静脈麻酔は点滴から麻酔薬を投与し、眠った状態で処置を行う方法です(全身麻酔とは異なります)。麻酔の効き方や術中・術後の感覚には個人差があります。
手術の流れ
お電話またはWEB予約
「婦人科のご相談」としてご予約ください。プライバシーに配慮し、受付での問診もデリケートな内容はお伝えしません。
初診・検査(超音波検査・血液検査)
超音波検査で妊娠週数・子宮内の状態を確認します。血液型・貧血検査も行います。手術日程を決定し、同意書・術前説明を行います。
前処置(子宮口拡張)
手術前日または当日に子宮口を広げるための前処置を行います。下腹部に鈍い痛みを感じることがありますが、鎮痛剤を使用します。
手術当日(絶飲食でご来院)
当日は麻酔を使用するため、来院前の絶飲食が必要です(事前にご案内します)。静脈麻酔下で処置を行い、処置時間は10〜15分程度です。麻酔から覚醒するまでリカバリールームで安静にしていただきます。
術後安静・帰宅
術後1〜2時間の安静後、状態を確認して帰宅していただきます。当日の車・バイク・自転車の運転はできません。お連れの方かタクシー等でお帰りください。
術後検診
手術から1〜2週間後に術後検診(超音波検査)を行います。子宮の回復状態・感染の有無を確認します。必ず受診してください。
必要なもの・準備について
- 同意書 — パートナーと本人の署名・捺印が必要です(原則)
- 健康保険証 — 手術は自費ですが、診察・検査には保険が適用される場合があります
- 生理用ナプキン — 術後の出血に備えてご持参ください
- 付き添い — 麻酔使用のため、可能であればご家族やパートナーの付き添いをお願いします
同意書について
母体保護法の規定により、原則としてパートナーの同意書が必要です。ただし、相手方が行方不明・連絡不能の場合、性犯罪による妊娠の場合などは、本人同意のみで手術を受けられる場合があります。詳細は診察時にご相談ください。
費用について
人工妊娠中絶は全額自費診療(保険適用外)となります。初診・超音波検査は保険適用の場合があります。費用については初診時に明確にご説明します。
| 内容 | 費用の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 初診・超音波検査 | 保険適用(3割負担) | 妊娠週数・状態の確認 |
| 手術費用(〜8週) | 110,000円〜 | 麻酔・前処置・術後診察含む |
| 手術費用(9〜11週) | 132,000円〜 | 麻酔・前処置・術後診察含む |
※費用はすべて税込表示です。週数・処置内容・当日の状況により異なる場合があります。
※追加費用が発生する場合は事前にご説明します。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
術後の注意事項
- 手術当日:安静を保ち、入浴はシャワーのみ。飲酒・激しい運動は禁止
- 術後1週間:性交渉・タンポン使用は禁止。腹痛・発熱・多量出血があればすぐに受診
- 術後2週間:激しい運動・重労働は控えてください
- 術後1〜2週間後:必ず術後検診にお越しください
- 次回月経:手術後4〜8週で月経が再開することが多いです
緊急時の受診目安
38℃以上の発熱・強い下腹部痛・多量の出血(生理2〜3日目を超える量)・悪臭を伴うおりものがある場合は、すぐにご連絡ください(TEL:075-394-3111)。
よくあるご質問
手術は何週まで受けられますか?
術後の痛みや出血はありますか?
パートナーの同意書は必ず必要ですか?
手術後の仕事復帰はいつ頃できますか?
将来の妊娠に影響はありますか?
手術後の避妊はいつから始めればよいですか?
家族や職場に知られることはありますか?
費用はどのように支払いますか?
Before Your Visit
事前に問診票をご記入ください
事前にご記入いただくことで、当日の受付・診察をスムーズにご案内できます。印刷後にご記入の上、ご来院時にお持ちください。

